女将のおもてなし講座「ライフスタイルに、新たな形の伝統工芸を届ける!」(2023年度第9回)
日時 2023年12月6日
場所 名古屋名鉄バンケットホール
ドレスコード くるみ色
笹屋伊織 女将セミナー
~ニッポンを楽しもう~
本日のゲストは『工房武久 佐治幹生氏』をお招きし、
「ライフスタイルに、新たな形の伝統工芸を届ける!」をテーマに
端午の節句についてお話を伺いました。
端午の節句といえば
鎧兜(よろいかぶと)=甲冑(かっちゅう)ですよね。
男の子の誕生と成長を祝い
無病息災を願って、
甲冑を飾る風習が日本にはあります。
代々受け継がれてきた伝統を
次の世代へと繋げていく。
佐治さんは、親子三代にわたり
甲冑(かっちゅう)の製造に取り組んでおられます。
今や少子化、核家族となり日本の伝統がどんどん失われつつある中
兜だけでなく、その技術を生かして、
キーホルダーやバッグの製作など
新しい事にも取り組まれています。
本日は、京都の正絹で組まれた紐と
本金箔を使用した、1 点物のキーホルダーをお持ちいただき、
ご参加の方々もお好きな色を選ぶのに迷われていました。
本日も学びと笑いの楽しいセミナーでした。
中でも印象的だったのは 佐治さんが女将さんと出会った時の女将さんの一言。
佐治さんは今でも、忘れられず心得ているそうです。
『なんだと思いますか?わかる人~?』
とクイズを出され盛り上がりましたねぇ。
答えは…『私が主役やねん』。
さすが女将(笑)
謙虚な姿勢も大切ですが、自分に自信を持ち、
立ち向かう姿勢、チャレンジする姿勢も大事。
その気持ちを忘れずに前へ進み続けたい。
そうおっしゃっていました。
普段お会いする機会のない
伝統工芸士さんの貴重なお話。
佐治さんのお人柄は気さくでとても素敵な方でした。
【菓銘】訪ふ路(おとなうみち)
外郎製・かぼちゃ餡
【干菓子】和三盆糖製・柚子
2023年も残りわずか。
皆様、どうぞ良いお年をお迎えください。
1月24日は『包む文化』をお届けいたします。
Text by 松浦 尚子