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女将のおもてなし講座「クリスマス柄の会」
(2020年度第6回)

日時
2020年12月16日(水曜日)午後2時10分~3時5分
場所
名鉄百貨店バンケットルーム
(名古屋市中村区名駅1-2-1名鉄百貨店本店本館9階)
講師
笹屋伊織十代目女将・田丸みゆきさん
特別講師
丹波 西山酒造場六代目女将・西山桃子さん
今月のテーマ
白小豆の糀甘酒ぜんざいと京番茶
ドレスコード
クリスマス柄
今月のメッセージ
良いご縁は、更に良いご縁を連れてくる

名鉄百貨店本店において定期開催されている笹屋伊織「女将のおもてなし講座」の2020年度第6回目は、「クリスマス柄の会」。講師の笹屋伊織十代目女将で京都観光おもてなし大使でもある田丸みゆき先生が選んだテーマは「白小豆の糀甘酒ぜんざいと京番茶」、特別講師として丹波 西山酒造場六代目女将・西山桃子さんが招かれた。田丸みゆき先生の紹介によると、西山桃子女将は、田丸みゆき先生同様、大阪生まれ大阪育ち。創業享保元年(1716年)の京菓子屋の女将と創業嘉永2年(1849年)の丹波の造り酒屋の女将、二人の女将による定期講座は初めてのこと。

西山桃子女将が嫁いだ兵庫県丹波市にある西山酒造場は、酒蔵見学が一年中できる四季醸造蔵。西山桃子女将によると、日本酒に代表される発酵食品は、複数の発酵食品を組み合わせて食べたり飲んだりするのがお勧めだそうだ。たとえば、甘酒xヨーグルト、納豆xキムチなど。西山酒造場の商品でいえば、酒蔵の糀甘酒と丹波産新鮮ヨーグルトを組み合わせた人気商品「甘酒ヨーグルト」。甘酒には酒粕甘酒と米麹甘酒の2種類があり、この「甘酒ヨーグルト」は米麹甘酒(糀甘酒)を使っている。

さて、西山酒造場の米麹(兵庫 北錦)を使って田丸みゆき先生が自ら自宅で発酵させた希少で高価な備中白小豆に西山酒造場の糀甘酒を合わせた「白小豆の糀甘酒ぜんざい」は、砂糖無添加、とても上品で美味だった。砂糖を使っていないので甘さが物足りないと思う方がいるかもしれないが、私は好きだ。もちろん、砂糖を使った小豆ぜんざいも好き。田丸みゆき先生がこの上品な糀甘酒ぜんざいに合わせたお茶は「京番茶」、「一番茶を摘んだ後の成長した枝はなどを蒸し、その後揉まずに乾燥させてから炒ったお茶」で、スモーキーな香りが特徴の京都で長く飲まれている日常的なお茶。この京番茶も、煙っぽいとして好みではない方がいるかもしれない。

2020年最後の名鉄百貨店本店における定期講座となった「女将のおもてなし講座~クリスマス柄の会」、とても楽しい時間だった。2021年度の大阪生まれ大阪育ちの二人の女将による「女将のおもてなし講座」が今から楽しみだ。・・・「良いご縁は、更に良いご縁を連れてくる」

text:渡邉 和彦