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笹屋伊織の女将塾「愛される所作~白色の会 」
in 名鉄百貨店

日時
2018年1月11日(木曜日) 午後2時10分~午後3時5分
場所
名鉄百貨店本店本館9階バンケットルーム(名古屋市中村区名駅1-2-1)
今月のお菓子
花びら餅
ワンポイント講座
お濃茶のいただき方

「みなさん、女の勝負色って何色か知ってる?白よ〜!」で始まった2018年最初の女将塾。会場は、白、白、白、田丸先生の着物も白、壁も白。年初の挨拶が終わると、女将塾恒例となった「田丸みゆきショー」が始まった。

田丸先生が選んだ1月のお菓子は、新年のお菓子として全国的にすっかり定着した「花びら餅」。「花びら餅」は本来、宮中の正月行事に使われた菱葩(ひしはなびら)に由来し、裏千家十一代家元・玄々斎が宮中より許され、御粽司・川端道喜に創作を依頼し、明治時代から裏千家の初釜のお菓子として使われるようになったそうだ。牛蒡は歯固めの儀で使われた押鮎の見立て。

「花びら餅」のレクチャーが終わると、ワンポイント講座「お濃茶のいただき方」。濃茶(練る)と薄茶(点てる)の違い、お濃茶の飲み方などの説明の後、田丸先生は愛用の茶道具を使って濃茶の練り方のお手本を示してくれた。続いて、お濃茶の飲み方の実践。

最後に、お茶の心についての話があった。「和敬清寂」の中の「寂」(何事にも動じない心を持つということ)についての話を聞いていて、女将塾を初めて受講した8年ほど前のことを思い出した。当時は「老舗女将のトークライブ」というチャラい講座名だったが、田丸先生に今ほどの重みはなかった。自信がなかったのだと思う。失敗も重ねただろう。でも、負けず嫌いで、しつこくて、攻撃的な性格の田丸先生、失敗してもあきらめずコツコツと頑張った結果、自信がついたのだ。自信があれば、ビビることはない。自然に堂々としてくる。今や、向かうところ敵なしだ。

text:渡邉 和彦