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笹屋伊織の女将塾「愛される所作~空色の会 」
in 名鉄百貨店

日時
2017年7月20日(木曜日) 午後2時5分~3時5分
場所
名鉄百貨店本店本館9階バンケットルーム(名古屋市中村区名駅1-2-1)
今月のお菓子
竹入り水ようかん
ワンポイント講座
祇園祭と大文字のお話

ハードなスケジュールが続く田丸先生、とても疲れているようだ。でも、トークは絶好調!「だって、口は疲れないから」。最初のトークは、4月よりコメンテーターとしてレギュラー出演しているフジテレビ「直撃LIVE グッディ!」の裏話。(水ようかんではなく)冷麺や素麺との受け答え、鼻緒が切れたなど、田丸先生らしいエピソード。

今月のお菓子の竹入り水ようかんは、青竹の筒底にあらかじめ穴を開けて、スナップをきかせて青竹を振れば、かんたんに出てくる。(中国産青竹ではない、プラスチック製ではない)希少な国産青竹の存在感を示すために、水ようかんを少しだけ竹筒から出し、笹の葉を懐紙代わりに利用して盛りつける。盛りつけが終わったら、黒文字を使って一口サイズにカットしていただく。食べ終わったら、あとかたづけ。

青竹の香りがする竹入り水ようかんと水で点てたお抹茶でいっぷくした後、「祇園祭と大文字のお話」。災厄除去を祈るために始められた祇園祭では、檜扇(ひおうぎ)で悪霊を退散させたという言い伝えから、厄除けの花として檜扇を飾る風習があるそうだ。扇の形をした葉なので「檜扇」、なるほど。

さて、わたしにとっての祇園祭といえば、宵山の7月16日に毎年行われる八坂神社献茶祭における菓匠会協賛席。江戸時代の上菓子屋仲間の流れをくむ菓匠会の同人による菓題をテーマにした創作菓子展において、19軒の同人がどんな創作菓子を出展するのか楽しみで、期待に胸をふくらませて八坂神社の常盤新殿を毎年訪ねている。今年の菓題は「夏の彩」、笹屋さんの作品は「水音に誘われて」だった。

text:渡邉 和彦